こんにちは。暑いです。突然ですが、今日、6月20日は世界難民の日です。このひとたち何してるんだろう？ 何で立ってるんだろう？ 思った方も多いと思います。世界難民の日だからなんです。ぜひ検索してみてください。世界難民の日です。難民の日に街に立つなんて、志の高いひとたちなのかな、何かの団体なのかな、逆の立場だったら私もそう思います。私たちは仕事終わりです。家事の途中です。仕事の前です。学校の後です。遊んだついでです。この街をぶらぶら歩いたりもします。みなさんと同じです。今日は世界難民の日です。世界難民の日に、お互いを知らないひとたちが集まっています。よければ検索してみてください、今日は世界難民の日です。遠い外国で避難している難民のために集まるだなんて奇特だな、と思われるかもしれません。実は難民は日本にもいます。難民は日本にいます。難民はもう飛行機で逃げてくるんです。飛行機に乗れるなんて、という気もしませんか？ でもそうなんです。いろんな国に逃げます。その中に日本もあります。日本に難民はいます。今日は世界難民の日です。検索してみてください。でも日本には難民はいないみたいに感じます。いないんです。難民はいるけど、いません。言葉遊びみたいですね。日本に難民はいます。難民は日本に来ています。難民を難民だと認める組織が日本にはちゃんとあります。難民条約という条約にもサインしています。日本は難民が来られる国です。日本には難民がいます。だけど、日本の、難民を難民だと認める組織は、逃げてきた難民を、あなたは難民ではないですね、と言うんです。だから日本に難民はいません。他の国なら難民として認められるひとも、日本では難民ではありません。だから日本には難民がほとんどいないんです。0.00なんとかパーセントで認めますから、いないわけではありません。今日は世界難民の日です。どうぞ検索してみてください。難民ではない、と言われたひとは、当然保護されません。正しくないルートで入ってきた悪い外国人、として扱われます。仕事は禁止されます。監視もされます。収容する施設が全国にいくつもあります。そこに閉じ込められたりもします。そこで具合が悪くなっても見殺しにされます。実際にひとが亡くなっています。自ら死を選ぶ人もいます。何年も閉じ込められるからです。2007年から今まで、最低でも18人が亡くなっています。見殺しにされたから18人亡くなっています。最低でもです。収容するところは東京の、なんと品川にもあります。愛知の名古屋に、長崎の大村に、大阪の南港に、茨城の牛久に、日本のいろんな場所にあります。そこで難民ではない、と言われたひとが閉じ込められ、見殺しにされています。早く諦めて国へ帰って国で命を落とせ、と言われています。今もです。今日は世界難民の日です。日本にも難民はいます。母国で内戦が起きていても難民ではないんです。逃れてきても難民ではないんです。日本にも難民はいます。いることを認めないと、亡くなります。世界難民の日、検索してみてください。日本の難民認定率、検索してみてください。先日、日本人が他国で難民認定されました。同性のカップルです。日本人がです。日本に住んでいる、日本国籍を持っているひとたちも、難民の可能性を持っています。でも日本では認められません。逃げないといけないくらい排除されている、と訴えても、気のせいですよ、と言われるはずです。いじめなんてありませんよ、と言われるだけです。日本に難民はいます。難民だということを、それは嘘です、あなたは難民ではありません、と言われるひとが山ほどいます。そして実際に日本に保護を求めて逃げてきたひとが、日本に今すでにたくさんいて、日本の入管という組織に人間性を奪われています。日本に難民はいます。もうすでにいます。今日は世界難民の日です。ぜひ検索をしてみてください。入管法改悪、という単語を入れてみてください。今日は世界難民の日です。私たちにすごく関係がある日です。いろんな公共の施設が青くライトアップされています。世界難民の日だからです。日本には難民がいます。もうすでに来ています。なのになぜ、その多くを難民だと認めないんでしょうか。その命を奪ってまで認めないんでしょうか。それを排外主義といいます。

　今日は世界難民の日です。検索してみてください。みなさんの側と私たちの側で何かが分かれたりはしていません。同じ街です。同じ国です。同じ方向を向くだけです。今みなさんが立っている場所で、私たちと同じ方向を向けばいい、と思います。ルールの中に入れなければ、何もかもを奪い取っても構わない、なんておかしいんです。納得しなくていいんです。きれいごとを言います。みんなで生きたい。今日は世界難民の日です」